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税理士 川西市 幻の車検工場

税理士 川西市 管理会計について、川西の税理士が事例を挙げています。

数年前、とある会社で ショッピングモールの駐車場に格安の車検工場を出店する計画が持ち上がりました。

 

相談を受けた私は、お客様に同行し、車検工場の設備や出店のための初期投資費用、ランニングコスト、既存の車検工場の車検台数やこれに付随して生じる修理などの発生率などの実績データを手に入れ、事業計画書を作成しました。

 

初めに作った事業計画書は初期投資費用を5年で回収するためには売上が〇〇〇円必要、10年で回収するためには〇〇〇円必要というものでした。しかし、これではどうも漠然として具体性がなく判断基準としては曖昧でした。

 

そこで、マーケティングの要素である4Pつまり、価格(Price)・流通(Place)・製品(Product)・販売促進(Promotion)についての分析に基づいて計画を書き換えました。これらの4つの"P"を効果的に組み合わせるためには、まず今回の事業の立ち位置とターゲットを明確にする必要があります。

 

まず、車検整備の市場は自動車メーカーとAUTOBACS、YELLOW HATなどの専門店、地元の自動車修理業に大別されます。これらを選ぶ基準は価格と安心感、親近感によると考え、狙うターゲット層を「さほど車好きではなく、自動車メーカーの車検価格を高いと考えている顧客層」と定義し、軽自動車、小型車に乗る女性をメインターゲットとしました。

 

ショッピングモール内での出店計画ということですから、流通(Place)と販売促進(Promotion)については、あらかじめ決まっていました。次に製品(Product)について、この場合はサービスですが、これについては有資格者による整備報告など、分かりやすさと安心感が得られるように工夫し、待合スペースにはカフェを設置し、ドリンクとデザートの無料サービスを行うこととしました。細かい肉付けは会社にお任し、あとは価格(Price)と予想収益ということになります。

 

この価格と予想収益については、車検の単価と車検台数を空欄にし、車検単価〇〇〇円で車検台数〇〇〇台のときに利益がいくらになるかを自動的に算出できるように事業計画書を作りました。つまり、この事業計画の是非を問う判断基準を単なる売上金額から、車検単価と車検台数に変更したのです。さらに言えば、車検単価は市場競争の中で決まりますからその幅はとても小さく、計画の判断基準は何台の車検を獲得できるかに集約されました。

 

さらに地域の車両登録台数と車検工場の数、ショッピングモールの来客台数、ターゲット層の人口動態を調査し、どの位の車検台数が獲得できるのか予測しました。すると、その時点の条件では初期投資を回収するのに少なくとも10年を要すると想定されましたので、コスト面での条件交渉をすることを助言させていただきました。結局、この条件交渉は思うようにはいかずこの車検工場の計画は幻と消えたのです。

 

しかし、会社が何かしらアクションを起こすとき、とりわけその投資額が大きいときには、少なくとも計画段階での勝算が十分に得られていなければならないのではないかと思います。 

税理士 川西市 かもがわ税理士事務所



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